2014年7月13日(日) クムダセヤドー浜松市瞑想会 御法話
1.アーナパーナサティができるようになる6つのポイント
・アーナパーナサティは、ストレス解消にも役立ちます。
・アーナパーナサティができるようになるために次のことが大切になります。
1,健康であること
2.道徳的であること(戒律を守る)
3.指示された通りにできること(教えを聞く)
4.知識も必要 ※ここでいう「知識」とは世間一般の知識を指します。一般知識の多い方が成功しやすいとのことです。
5.人とコミュニケションを取るときに、言葉、心、行動がよくなるようにすること
6.なまけないで、努力すること
・瞑想で座っていると、疲れが出てくることがあっても、次第に、一日中瞑想しても疲れを感じることがなくなります。モービーで出家している日本人比丘の皆さんも、一日中、瞑想をしても疲れを感じません。
・最初は、体が慣れていないので、疲れを感じたり、脚が痛んだりすることがあります。
・仕事の空いている日や休みの日は、30分でも瞑想を行う習慣がおすすめです。
・時間があれば毎日瞑想を1時間行うと、心が強くなり、ストレスを感じなくなります。
2.八正道の立体的実践
(1)八正道とアーナパーナサティについて
1.正見(サンマー・ディッティ)
呼吸の出入り明瞭にわかること。息が鼻孔を通して出入りすることが瞬間、瞬間わかるようになること。いつも、呼吸に気付いていることが必要で、これができるように心がけていく。
正見(サンマー・ディッティ)がないと、心がいろいろな所へさまよってしまうようになる。正見(サンマー・ディッティ)ができるようになると、目の前に光(ニミッタ)が出てくるようになる。この近くになっていくとアーナパーナサティが進んだ証になる。正見(サンマー・ディッティ)は心がけていく。
2.正思惟(サンマー・シンカッパ)
心を呼吸に置くことを、いつも思っていること、これを心がけること。
呼吸が「入っています、出ています」ということに心を置いて注視すること。正思惟(サンマー・シンカッパ)がないと、呼吸の出入りがわからなくなり、心がさまよっていく(妄想がでるようになる)。
3.正語(サンマー・ヴァーチャー)
避けるべき4つの言葉
1.嘘(妄語:もうご、ムサーヴァーダ)を言わないこと
2.仲違いをさせる言葉(離間語:りけんご、ピトゥナワサ)を言わないこと
3.乱暴な言葉(悪口:あっく、プルタワサ)を言わないこと
4.無駄な話(綺語:きご、サマパラパ)を言わないこと
4.正業(サンマー・カマタ)
避けるべき4つの行い
1.殺生をしない
2.盗まない
3.社会的に批判される性行為をしない
4.お酒を飲んだり、薬物を摂取しない
5.正命(サンマー・アージーヴァ)
生活のための仕事はよい仕事をすること(悪い仕事をしないで世の中良いことをすること)。
1.毒物を売買すること
2.武器を売買すること
3.人身売買をすること
4.魚肉の売買も本当はよくない
5.家畜も本当はよくない
6.正精進(サンマー・ヴァーヤーマ)
呼吸するときの「入る・出る」を観るように努力すること。瞑想するときは正精進が必要。
7.正念(サンマー・サティ)
「気付く」こと。瞑想するとき、呼吸が出たり入ったりすることに「気付く」こと。瞑想のときに正念がないと、心がさまよい妄想が出てくるようになる。
8.正定(サンマー・サマーディ)
呼吸が出たり入ったりすることに、心がとどまること。瞑想のときに正定がないと、心がさまよう。正定(サンマー・サマーディ)はサマーディ(三昧:さんまい)のこと。
八正道のうち、3.正語(サンマー・ヴァーチャー)、4.正業(サンマー・カマタ)、5.正命(サンマー・アージーヴァ)は、「戒律」になり、この3つが整っていくと、正見、正思惟、正精進、正念、正定ができるようになり、涅槃に近づき到るようになります。
涅槃にゆくためには、八正道の条件がととのっていくことが必要です。八正道を努力していけば必ず涅槃にゆけますので頑張ってください。
(2)八正道と「ルーパ(物質)・ナーマ(心)」について
※ルーパとは物質のことをいい、ナーマとは心のことをいいます。
この段階での八正道は、
・正見(サンマー・ディッティ)は、ルーパ・ナーマが明瞭にわかること。
・正思惟(サンマー・シンカッパ)は、ルーパ・ナーマに心を置くことができること。
・正精進(サンマー・ヴァーヤーマ)は、ルーパ・ナーマがわかるように努力すること。
・正念(サンマー・サティ)は、ルーパ・ナーマに気付きを保つこと。
・正定(サンマー・サマーディ)は、ルーパ・ナーマに心をとどめていること。
(3)八正道とヴィパッサナについて
・正見(サンマー・ディッティ)は、ルーパ・ナーマの無常・苦・無我が明瞭にわかること。
・正思惟(サンマー・シンカッパ)は、ルーパ・ナーマの無常・苦・無我に心を置くことができること。
・正精進(サンマー・ヴァーヤーマ)は、ルーパ・ナーマの無常・苦・無我がわかるように努力すること。
・正念(サンマー・サティ)は、ルーパ・ナーマの無常・苦・無我に気付きを保つこと。
・正定(サンマー・サマーディ)は、ルーパ・ナーマの無常・苦・無我に心をとどめていること。
これらの5つに、正語(サンマー・ヴァーチャー)、正業(サンマー・カマタ)、正命(サンマー・アージーヴァ)を入れると八正道となって、涅槃へいたる道となります。涅槃へゆく道は八正道しかありません。
3.「ルーパ(物質)」について
呼吸瞑想ができるようになり、目の前に出てくる太陽や月のような光(ニミッタ)が現れて、サマーディが得られるようになり、そしてサマーディが強くなった段階で体を観ると、体というのは無く、カラーパ(微粒子)で出来ていることがわかるようになります。
このカラーパには、
・地界、水界、火界、風界、色、臭い、味、栄養素といった要素があります。
・地界・・・硬い、柔らかい性質
・水界・・・つなげる、縮める性質
・火界・・・熱い、冷たい性質
・風界・・・引き離す性質
・色・・・色彩
・臭い
・味
・栄養素
カラーパ(微粒子)で出来ていることがわかりますと、次は、これらが無常・苦・無我であることを観てわかるようになります。
4.「ナーマ(心)」について
セヤドーの声を聞いているということは、声を聞いているという「心」と、聞いているのが分かるという「意識」から成り立っています。このことを細かくみていくと、たとえば次のようになります。
・パッサ(触:phassa)…声が感覚器官の耳に接触すること。
・ヴェーダナー(受:vedanaa)…声を感受する
・サンニャー(想:sannaa)…声をを識別する
・セタナ(思:cetanaa)…声に注視する
これらのことはサマーディが強くなっていくと、自分でわかるようになります。このステップが、できるようになれば、さらに詳しいことをお教えします。
まずは、アーナパーナサティができるようになって、サマーディが得られるようににがんばってください。
2014年7月13日(日)クリエイト浜松における
クムダセヤドーの御法話。