2013年7月13日 浜松瞑想会(於:クリエート浜松)における「クムダ・セヤドー御法話」5/13
◎禅定について
禅定
・第一禅定・・・尋、伺、喜、楽、一境性
・第二禅定・・・喜、楽、一境性(尋・伺が無い禅定)
・第三禅定・・・楽、一境性
・第四禅定・・・捨、一境性
【第一禅定】
第一禅定は尋と伺の心で禅定に入る継続できる段階です。
【第二禅定】
第二禅定は尋・伺が無くても禅定に入れる。呼吸にあまり集中しなくても禅定にすぐに入ることができる段階です。そうして、第二禅定でも五自在の練習をします。
【第三禅定】
第三禅定では「喜:piti」が抜けて「楽:sukha」と「一境性:ekaggata」が残るように練習をします。「喜:piti」はニミッタに見て「喜んでいる」状態で、心は微妙に揺れています。そこで、より安定した心にするために「喜:piti」を抜ける必要があります。この段階では「喜:piti」を抜ける練習をしていきます。
ある人は第三禅定の心地よさにとらわれてしまい「このままでいたい」「これが好ましい」という感覚が生まれてきて、ここにとどまってしまう方も少なくありません。第三禅定は、「楽」「一境性」の心しかないからです。
第三禅定は、世の中で得られる楽しさや快楽をはるかに超えていて(世間では得られない楽しさが得られているため)、第三禅定の快楽よりも優れた楽しみは無い、これ以上の楽しみは無いと思ってしまいます。
ですので、第三禅定から抜けられずに、ここにとどまってしまう人が多くなってしまいます。そうして第三禅定でも五自在の練習をします。
【第四禅定】
第四禅定は最高のサマーディになり、「捨:upekkh」と「一境性:ekaggata」になります。第四禅定では「楽:sukha」が抜けて、「捨:upekkh」の感覚が強くなります。
第三禅定では、ニミッタに対して「楽:sukha」の一体感がありますが、第四禅定では、無視したような感じになって(捨)、ニミッタとの一体感(一境性)があります。ですので、第四禅定は、「捨:upekkh」と「一境性:ekaggata」のみの心ということになります。第四禅定は、もっとも集中力が強く、深まっている状態です。
第四禅定に入っている人を見ると、体の動きはありませんし、地面の上に石を乗せたような状態で動きがなく、心も体の状態も安定しています。集中力が深まっていない人は、体があちこに動いたり、痛くなったりします。
それぞれの禅定において、
「五自在」ができるようにしていきます。
======================================
2013年7月13日(日) クムダセヤドー浜松瞑想会
1.アーナパーナ・サティのやり方と妄想・眠気対策
2.アーナパーナ・サティはニミッタ(似相)による四十業処(サマタ)の一つ
3.瞑想を深め集中力を高めるためには「戒」を守る必要がある
4.五自在と五禅支と禅定力とについて
5.禅定について(第一禅~第四禅)
6.三十二身分瞑想~第四禅定の禅定力が無いと観ることができない
7.ヴィパッサナ瞑想~ルーパ瞑想【無常・苦・無我を観察】
8.ヴィパッサナ瞑想~ナーマ瞑想【心と心所を観察】
9.「戒(シーラ)」は瞑想の土台であり基礎
10.慚(hiri)愧(ottappa)は戒律を守る上で大切であり、悪趣に転生しない心
11.信(saddha)は浄心であり心が澄み明るくする
12.アーナパーナサティでは「自然な呼吸」に気付きを入れていく
13.「善心(クサラ)」で死ぬための準備~寝る前に「アナパナ瞑想」「慈悲の瞑想」の練習を